重金属による土壌汚染


1 土壌汚染とは?

土壌は、一旦汚染されると有害物質が蓄積され、汚染が長期にわたるという特徴があります。
汚染された土壌に直接触れたり、口から直接摂取したり、また、汚染土壌から有害物質が溶出した地下水を飲用することなど、人の健康に害を及ぼす恐れがあります。

富山県の神通川流域や群馬県の渡良瀬川流域で、鉱山や精練所からの重金属が原因となる農用地の土壌汚染が問題となりました。
1960年代から1970年代には、水銀やカドミウム、六価クロムなどの重金属やPCBなどの化学物質による公害が発生し、人間や動物の健康を害し、草木が枯れるなど、大きな社会問題となりました。

汚染された土壌を浄化・回復するには多大なコストを要するため、未然防止が重要となります。土壌汚染関連の法制度としては、1971年に農用地の土壌の汚染防止等に関する法律の制定、1991年の土壌環境基準や1997年の地下水環境基準の設定を経て、2002年に土壌汚染対策法が制定されました。


わたしたち、株式会社サガシキ環境開発では、土壌汚染対策に効果的な重金属不溶化剤「NDアースケア」を開発、有害な重金属を安定化し不溶化することで、土壌環境の保全に貢献しています。


2 対象特定有害物質と土壌環境基準

第二種特定有害物質 用 途 土壌環境基準 第二溶出量基準
(mg/L)※3
土壌含有量基準
(mg/kg)※1
土壌溶出量基準
(mg/L)※2
カドミウム及びその化合物 合金、顔料、蓄電池 150 mg/kg以下 0.01mg/L以下 0.3 mg/L以下
六価クロム化合物 メッキ、印刷、クロム鉱 250 mg/kg以下 0.05mg/L以下 1.5 mg/L以下
シアン化合物 化学繊維、メッキ、タイヤ 50 mg/kg以下
(遊離シアンとして)
検出されないこと 1.0 mg/L以下
水銀及びその化合物 体温計、蛍光灯 15 mg/kg以下 0.0005mg/L以下 0.005 mg/L以下
 アルキル水銀 肥料、医薬品、農薬 検出されないこと 検出されないこと
セレン及びその化合物 電子部品、顔料、薬剤 150 mg/kg以下 0.01mg/L以下 0.3 mg/L以下
鉛及びその化合物 自動車のバッテリー、はんだ、メッキ 150 mg/kg以下 0.01mg/L以下 0.3 mg/L以下
ヒ素及びその化合物 医薬品、農薬 150 mg/kg以下 0.01mg/L以下 0.3 mg/L以下
フッ素及びその化合物 ガラスのつや消し、金属の研磨剤 4,000 mg/kg以下 0.8mg/L以下 24 mg/L以下
ホウ素及びその化合物 半導体、音響機器、医薬品 4,000 mg/kg以下 1mg/L以下 30 mg/L以下

※1「土壌含有量基準」特定有害物質が含まれる汚染土壌を直接摂取することによるリスクに係る基準
※2「土壌溶出量基準」特定有害物質が含まれる汚染土壌からの特定有害物質の溶出に起因する汚染地下水等の摂取によるリスクに係る基準
※3「第二溶出量基準」汚染土壌に対して行う措置法の選定基準



3 土壌汚染に関する法規制

近年、土壌汚染に関する法律や基準等が多数制定されています。


土壌汚染の調査や対策に関する主な法律等



土地評価における土壌汚染の考慮に関する法律等

  • 土壌汚染対策法(H14.5環境省)
  • 不動産鑑定評価基準(H15.1国土交通省)
  • 宅地建物取引業法(H15.7国土交通省)
  • 土壌汚染地の評価等の考え方(H16.7国税庁)
  • 固定資産の減損に係る会計基準(H17.4金融庁)