アスベストによる疾病
- 石綿肺
石綿肺は、肺が線維化するもので、咳等の症状を認め、重症化すると呼吸機能が低下することがあります。職業上比較的高濃度、あるいは長期にわたってアスベストを吸入した労働者に起こるじん肺の一種です。
- 肺ガン
アスベストが肺ガンを起こすメカニズムはまだ十分に解明されていませんが、主に肺細胞に取り込まれたアスベスト繊維の物理的刺激により肺ガンが発生するとされています。
- 悪性中皮腫
肺を覆っている膜(胸膜、腹膜)や心臓を覆っている膜(心膜)等に発生する悪性の腫瘍です。中皮腫発症の80%程度は、アスベストに起因すると言われていますが、アスベストの種類によって差があることも知られており、クロシドライト(青石綿)の危険性が最も高く、アモサイト(茶石綿)がこれに次ぎ、クリソイタル(白石綿)は比較的、危険性が低いといわれています。